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転職についての具体的な質問と回答例

2019年11月28日

ベンチャーやスタートアップへの転職には入念な準備が不可欠です

質問に回答する場合は、自分の目線から見た転職先の良いイメージを伝えつつ、批判的な論調を避け、あくまでもステップアップ目的でやり取りを構成するようにしましょう。
また、希望を聞かれた場合は別として、自分から収入要件などについては積極的に触れないよう心掛けてください。
「スキのない」対応が、成功に導くカギになってくれますよ。

求人を検討し、いよいよ求人への応募です。
企業選びのポイントや失敗例を学び、自分にマッチする転職先を見つけてください。

目的がなく転職を繰り返してしまったのであれば、正直にそう伝え、今度こそよく考えた上での転職だと熱意を伝えるのも1つの方法です。

○ よい回答例
販促のプロとして質の高い販促資材を生み出すために、さまざまなアイデアを取り入れながら働きたいと考えたからです。
私は良いアイデアを得るにはメリハリのある働き方が重要だと考えています。
今の会社では人員削減に伴って業務量が増え、休日出勤が続いています。
視野を広げて情報収集する時間を十分に確保するのが難しい状況です。
元々、紙媒体以外の仕事や考え方を体得したいという思いがあったので、30歳になる前の今が新たな環境に挑戦するよいタイミングだと考え、転職を決意しました。

●3年間、訪問介護のヘルパーを経験した後、有料老人ホームに転職しました。一対一の介護から、複数の入居者様と対応する介護への転職は戸惑いもありましたが、異なる介護サービスを経験したことで、視野が広がりました。
ホームでの数年間の経験の中で、介護技術も向上し、今はフロアリーダーとして新人スタッフの教育も担当しています。
→経歴を簡潔に伝えつつ、その経験の中で得たことを伝えています。
また、その中でスキルアップしたことが伝わるとベストです。

・その会社では、将来に向けた自分の計画がどうしても叶わないと判断し、転職を決意しました。

・聞いていた労働条件と異なり、家族を養うだけの収入が得られませんでした。
会社に交渉の余地がなかったため、やむを得ず転職することにいたしました。

○ よい回答
~と申します。
本日はお時間を頂きありがとうございます。
私は新卒で保険社に入社し、数年間営業職として個人向け営業に従事した後、販促部門で3年半ほどパンフレットやダイレクトメールを作成してまいりました。
主な実績は、毎年販促資材経由の問い合わせを10%ずつ増やしていることです。
ターゲットを年代別に分類し、パンフレットに掲載する情報を見直した成果だと考えています。
これまでの経験を活かして挑戦していきたいと考え、応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

× 悪い回答
~と申します。
新卒として保険社に入社した社会人3年目の者です。営業部で個人営業に従事した後、販促部門で3年半ほどパンフレットやダイレクトメールを作成してきました。趣味はバドミントンです。
色々なことに挑戦したいと考えています。
よろしくお願いいたします。

この記事では、転職活動の面接でよく聞かれる質問を項目ごとにまとめました。
面接官は何のためにその質問をしているのか、どういう点に注意して回答するといいかなど、質問の意図や背景を交えながら解説していきます。

目次
採用するメリットを見極めるための質問 (質問例)

あなたの経歴を教えてください どのようなことをやってきたのですか?

-STAR(どのような状況[situation]で、どのような役割[task]を負い、どのようなアクション[action]をして、結果[result]どうだったか)
あなたはどのように当社に貢献できる可能性がありますか?

中途採用はポテンシャル採用ではないため、その人を採用することで自社にメリットがあるかどうかを見極めるために面接を行っています。

つまり、すべての質問は「候補者を採用するメリットがあるか/デメリットがないか」を見極めるために聞いていると考えてください。
特に、候補者が培った経験やスキルが自社で再現可能かどうかを判断したいという意図があります。

ただし、志望度が高いからといって話を誇張しすぎたり、実績を採用企業に寄せすぎたりすることは厳禁です。
せっかくの事実までもが疑われてしまうため要注意です。

仕事の価値観を知るための質問 (質問例)
なぜその会社を選んだのですか?
(新卒入社時、転職時)
ほかにどのような会社を受けましたか?それはなぜですか?

面接官は、この質問で候補者の仕事選びの価値観や判断基準を知りたいと考えています。
それを知ることで、自社と候補者が合致するかどうかが分かるためです。
また、それが実際の行動と合致しているかも見ています。
もちろん新卒時と転職時では価値観や判断基準が変化していることも多いですが、それでも「なぜその会社を受け、入社を決断したのか?」は非常に重要な問いとなります。

「入社後、ネガティブなことが起こらないか」を見極める質問 (質問例)
なぜ現在の仕事を辞めるのですか? なぜ転職するのですか?
前職(現職)の問題点を挙げてください。

転職活動を行っているからには候補者それぞれに何か理由があるはずですが、それと同じ理由が自社で再発しないかどうかをこの質問で見極めています。
また、理由によっては採用デメリットにもなり得るためです。
さらに、面接官はこの質問で「候補者が本音で話せる人かどうか」を同時に見極めています。

新卒の就職活動は知識や経験が少ない中で意思決定をした人も多く、入社後に「思っていたのと違った」というケースも少なくありません。
面接官は、候補者がそれをどう受け止めているのかを本音で聞きたいと考えています。
「ネガティブな愚痴につながるか」、「それらしい理由をつけて正当化するか」、あるいは「本音で真正面から認めた上で、ポジティブな未来に接続していくか」。
こうした回答の仕方によって、考え方だけでなく、候補者が腹を割って話せる人かどうかを見ているのです。
特に、この質問は候補者の「他責傾向」を見極める上でも重要だと考えられています。
実際にネガティブなことは起こり得ますし、環境要因もゼロではありません。
それをすべてポジティブに変換するのは無理があります。
しかし、そのすべてに対して他責的で自分自身の行動変容を伴う努力をしていないと判断されてしまった場合、大きなNG理由となり得るため注意が必要です。

転職理由をネガティブに回答してはダメなのか
志望度を知るための質問 (質問例)

どのような会社に転職しようと思っていますか?それはなぜですか?
具体的にどのような会社を受けていますか? なぜ当社を受けたのですか?
当社でどのようなことをやりたいと思っていますか? それができますか?なぜできると思うのですか? 最終的には何で転職先を決定しますか?

転職活動をしているということは、当然ながら現在の会社を辞めて新しい会社に入るということです。
しかし、必ずしも「会社を辞める理由」と「転職する理由」が同じとは限りません。
新卒の就職活動や実際の就業経験を経て、どのような職業観が醸成されてきたのか、それが具体的にはどのように転職活動の動機や判断基準につながっているのかを知りたいと面接官は考えています。
さらに、それらを踏まえた上で、退職ではなく転職活動を選んだ理由が知りたいのです。
同時にそれが本音であるか、そして自社と矛盾なく合致しているかどうかも見ています。
また、候補者の判断基準を知ることによって、選考後に訪れる「意思決定の場面での口説き材料や説得基準」の参考にもしています。

タフさと成長力を見極めるための質問 (質問例)

これまでの仕事で、もっとも大変だったことは何ですか? それをどのように乗り越えましたか?これは、ある2つの点を見極めるための質問です。
1つは「どれくらいのことを大変だと感じるのか」というタフさのキャパシティ。もう1つは「その局面にどう向き合い、行動を変容してきたのか」という事実についてです。
優秀なビジネスパーソンにとってタフさは非常に重要です。
仕事をしている限りは転職先でも必ずどこかで大変な場面が訪れるため、そこで簡単に挫けないかどうかを見たいと面接官は考えています。

あなたの回答に対する、追加質問 (質問例)

あなたにとって「成長」とは何ですか?

転職理由や志望動機を聞かれたとき、「成長するためです」と回答する人は多くいます。
しかし、あまりにもありふれた言葉である上に、多くの人がそのように回答するため、「あなたにとって成長とは何か?」という質問を追加される可能性が高いです。
成長という言葉に限らず、ワンフレーズで回答した後にその詳細を質問されることはよくあるので、きちんと考えておく必要があります。
そこで浅さが露呈すると、思考の深さや覚悟の程を疑われてしまうため、ワンフレーズでの回答には注意が必要です。

自己認識力を見極めるための質問 (質問例)

あなたの強み/弱みを教えてください

ビジネスパーソンとして成長するためには自己を客観視する能力が極めて重要なため、自分自身の強みや弱みをどのように捉えているかを聞くことで、候補者の客観性を確認しています。

また、追加で「その弱みを克服する気はありますか?」「具体的に今、克服のためにどのような行動をしていますか?」といった質問をされるケースもあります。

人となりを知るための質問 (質問例)

趣味は何ですか? 休みの日は何をしていますか?

ビジネス上の採用メリットにつながる話を一通り聞き尽くした後、人としての相性や人間性を知りたい場合に質問されることがあります。
これは仕事と関連するものではないため、よほど品性を疑われるようなものでなければ自然な回答で構いません。

注意点としては、あくまでも事実を回答しつつ、それを採用メリットにつながるようにすることです。